勉強が得意な高校生は、国語の学習でどんな工夫をしているのでしょうか。進学校に通い、偏差値が80あるという高校生記者のささみさんに、大学受験にも役立つ現代文の授業の受け方、勉強方法を教えてもらいました。(高校生記者・ささみ=2年)

私の大好きな教科の一つ、現代文。今回は私なりの現代文の授業の受け方を紹介します! 皆さんの参考になればうれしいです。

【授業中】どんな発言もノートにメモ、自分の意見を持つ

私が現代文の授業で意識していることは、1.どんな発言も漏らさずノートに書きとること、2.「自分の意見」を持つこと、の2点です。

現代文のノート。板書はボールペン、級友や自分の意見は鉛筆で書いている

1.どんな発言も漏らさずノートに書きとること

先生の板書を写すことはもちろん大切ですが、板書はあくまで「まとめ」。授業内で級友たちから出た多様な意見こそが、考えを深め、文章をよりよく理解するためのカギだと思っています。だからこそ、どんな発言も漏らさずノートに記録しておくのです。

現代文では、縦書きの板書に合わせてノートも横向きにして使っています。板書はボールペンで写し、みんなの意見は鉛筆で書き留めます。「まとめ」である板書を強調しつつも、意見もきちんと記録しておくための工夫です。

とはいえ一言一句書き留めていてはきりがないので、発言の要約を箇条書きで記しています。

2.「自分の意見」を持つこと

私が何より大切にしているのは、「自分の意見」を持つことです。

新しい視点をもたらすような級友の意見にハッとさせられたこと、ありませんか。互いの意見から学び合う科目だからこそ、自分の意見をきちんと発表することで「クラス全体の学び」に貢献できるのではないかと思っています。

ただただ授業を受容するのではなく、自分の頭でじっくりと考えることは、文章のさらなる理解にもつながるはずです。

【予習・復習】授業で扱う文章を読む

復習兼予習として、毎授業前に、扱う文章を読み直しています。「同じ文章を何回も読むの…?」と思われるかもしれませんが、存外、読むたびに新たな発見があるものです。その発見こそが「自分の意見」となります。

夏目漱石の『こころ』。授業では全編扱った

自分の「意見」を持つようになると、先生が板書で提示する「正解」も、ひょっとしたら間違っているのかもしれない、なんて思えてきます。その頃にはもう、現代文の授業が楽しくてたまらなくなっているはずです!