勉強が得意な高校生は、どんな工夫をしているのでしょうか。偏差値が80あるという高校生記者のささみさんに、大学受験の勉強や日常の学習で実践する英語の勉強方法を「読む」(リーディング)、「聴く」(リスニング)、「書く」(ライティング)、「話す」(スピーキング)の4技能別に教えてもらいました。

実は私、英語が一番の得意科目…! 英検1級も取得しています。今回は私なりの英語の授業の受け方を、4技能別に紹介します。皆さんの参考になればうれしいです。 

英語の授業の受け方 ネイティブの発音を全力で真似る

1.Reading

板書の内容を教科書に直接書き込んでいます。文法事項を英文の上にボールペンで、日本語訳を英文の下に鉛筆で書くのがポイント。狭い行間のスペースでも、整然としたメモを取ることができます。

教科書。文の下に訳、上に文法事項が書き込んである

2.Listening

私の学校の英語の授業では、リスニングの問題を解き終わった後に、問題文を必ず音読します。この「音読」に全身全霊で挑むようにしています! 「話せる文は聞き取れる」からです。恥ずかしがらずに、ネイティブの発音を全力でまねることがリスニング力を上げるカギだと思っています。スピーキングも強化でき、一石二鳥です。

3.Writing

ライティングの際に意識しているのは、「とにかくたくさん書く」こと。私の弱点であるスピードの遅さを克服するための方策です。多少の文法ミスは気に留めず、「時間内に量を書き切ること」に重点を置いています。

4.Speaking

“Uh…”と言葉に詰まってしまうことの多かった私。先生にアドバイスをいただいて以来、「一文を短く保つこと」を常に意識するようにしています。話したい内容を小分けにして一文ずつ伝えることで、いわゆる「脳内パニック」状態を防ぐことができるし、文章構造が単純になるため相手にも伝わりやすくなります。

「伝わりやすさ」が最優先! 無理に難解な文法の使用を試みるのはご法度です。

英語の予習・復習方法 音読と類語辞典が鍵

1.Reading

予習は、課題文を一度読んでおく程度。復習の際には、各文の下に書かれた訳を隠しながらひたすら音読を繰り返しています。書くのに比べ時間もかからないし、聴覚と視覚を同時に活用するため、内容が頭に入ってきやすいと感じています。

2.Listening

予習は何もせず、復習として間違えた問題を解きなおしています。

3.Writing

同じく予習はなし。復習として、1.授業内にひたすら書いた文を先生に添削してもらい、文法や言い回しのミスを確認し、2.シソーラス(類語辞典)を使用して、言いかえられる表現がないか探します。添削してくださる先生がいない場合は、「Grammarly」という文法添削アプリもおすすめです。シソーラスは「Power Thesaurus」というアプリを愛用しています。

類語辞典サイト「Power Thesaurus」。synonyms(類語)だけでなくexamples(例文)なども参照でき、普通の辞書としても使用できる

4.Speaking

予習・復習ともに、特段何もしていません。強いて言うなら、学校のALTの先生としばしばお話ししています! 仲よくなれて楽しいのはもちろん、スピーキングの練習にもなります。

英語の勉強はずっと続きます。皆さんも自分に合った勉強法を探してみてください!

【あわせて読みたい】英検1級に合格した高校生の勉強法 3000単語を3カ月で対策、2次試験の練習重ね