参考書は勉強する上での強い味方。評判を気にして買う受験生も多いようです。高校生記者が「買ってよかった!」「成績UPができた」とおすすめする参考書を紹介します。

古典の世界観を理解し得点UPにつなげる

『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』

私が紹介するのは『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』です。

『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』荻野文子著(学研(Gakken)、900円=税抜)

「単語集でも文法解説でもないのに、読む必要あるのか?」

そう感じた方も少なくないかと思います。しかし、生きる時代が違えば、常識や感覚が違うのは当たり前。昔の人が書いた文章を正確に理解するためには、彼らの思考回路、つまり古文常識をわきまえておく必要があるのです。

漫画やイラストたっぷりでわかりやすい

『マドンナ古文常識217』の魅力といえば、第一に分かりやすいこと。オールカラーで、コミカルなイラストや漫画を織り交ぜながら、現代との比較など、古典の世界観が現代人の頭にスッと入ってくるような工夫がふんだんに施されています。

一つ一つのコラムの見出しやトピックの説明も、例えやユーモアがふんだんに取り入れられていて、読み物として楽しむこともできるほどです。私も時間があるときにパラパラめくって、気になったところをランダムに読んでいます。

古典の世界観が頭にスッと入ってくる工夫が盛りだくさん

入試での出題例も紹介

第二に、問題を解く際の知識の使い方も解説されていること。どの大学の入試でどのように出題されたのか、知識と問題をどうやって結び付けたらいいのかまで記されています。

巻末には入試問題例がまとめられています。そのため、大学受験につながる知識を力むことなく得ることができます。

知っているのと知らないのとでは、大違いの古文常識。問題を解くとき知識で周りに差をつけたい人、また、古典の世界をもっと楽しみたい人におすすめします。(高校生記者・るんるん=1年)