安倍晋三首相が首相と自民党総裁を退任することを受け、自民党の新しい総裁を選ぶ選挙が9月14日に東京都内で行われ、菅義偉(すが・よしひで)官房長官が第26代総裁に選ばれた。9月16日に召集される臨時国会で衆参両院での総理大臣指名選挙が行われ、菅氏が第99代総理大臣に選ばれる。
今回の自民党総裁選挙は菅氏を含む3人が立候補し、国会議員票(394票)と都道府県代表が投じる地方票(141票)の合計で争われた。有効投票534票のうち菅氏が377票を集め、岸田文雄(きしだ・ふみお)政調会長(89票)、石破茂(いしば・しげる)元幹事長(68票)を破って圧勝した。
菅氏は1948年生まれの71歳。2012年12月に安倍氏が二度目の首相に就任したときに官房長官に就任。7年8カ月にわたり首相を支えた。2019年4月には、新元号「令和」を発表した。