高校2年のさよさんに、一緒に暮らす祖父について悩んでいることを打ち明けてもらいました。

家中にたばこの煙が充満して…

私の周りには、家の中でたばこを吸う「困った大人」がいます。それは祖父です。

私はマンションに住んでいるので、部屋の中で吸っても臭いがリビングまできます。夏は部屋のドアを開けっぱなしにすることも多いので、たばこの臭いが家中に充満してしまうのです。

そのたびに換気扇や扇風機を回したり、窓を開けたりしなければいけないので、すごく面倒です。

祖父が家でたばこを吸うたびに換気扇を回す

家族みんなに説得されてもやめられない

祖父以外の家族はたばこが嫌いなので、祖父にたばこをやめるように言うのですが、一向にやめる気配がなく、本当に困っています。

そんな祖父でも、1年前にたばこをやめる決意をしたことがあります。ニコチンガムを買ってきて、家族全員に「やめる」と言ったのです。私は「やっとたばこの臭いから解放される」と、喜びと安堵でいっぱいでした。

でも、それはすぐに裏切られました。自分の部屋のドアを開けると、家中にたばこの臭いがしたのです。「また、始めたのか…」。がっかりした気持ちでいっぱいになりました。

外の喫煙所で吸ってほしい

煙やにおいがしたら避けるように

たばこは依存性が高く、一度始めてしまうとやめるまでに時間がかかってしまいます。祖父がすぐにやめられないのも、わかる気がします。

でも、そんなに吸いたいのなら、家じゃなくて外の喫煙ができる場所で吸ってきてほしいとさえ思います。たばこは吸っている本人よりも周りにいる人、つまり「受動喫煙」をしている人のほうが肺疾患にかかる率が高いことを学校の授業で知りました。そのときから、たばこの煙や臭いがしたら避け、自分の命を守るように心がけています。

私と同じような状況の人は、たくさんいると思います。私は、私のような人が増えてほしくありません。

「かっこいい」や「なんとなく」でたばこを始めないでください。健康面だけでなく、たばこ代にお金がかかり、もったいないとも思います。たばこは、吸う人にも吸わない人にも、どちらにもいいことはないです。(高校生記者・さよ=2年)

たばこ代にお金がかかり、もったいない