新型コロナウイルスの影響により、大半の高校が休校となっています。3月のはじめからずっと学校に行けていない高校生もいます。読者の高校生からは、今の状況について思うこと、考えることがたくさん寄せられています。福岡県の高校3年生からのお便りを紹介します。

2月末から高校は登校禁止となり、授業や部活動が全て出来なくなりました。2年次の考査やクラスマッチ、3年次の考査、高校生活最後のクラスマッチ、文化祭、引退試合がありません。

文化部も運動部もこれまで努力してきた成果を発揮する場所もなく、毎日誰にぶつけたらいいのかも分からない悔しさでいっぱいです。授業も先生と友達と学ぶ、楽しく笑顔にあふれた時間だったはずなのに、オンライン授業となり、画面の中の先生をただ見るだけです。授業も学校行事も模試もまともに出来ず、私たちは学びたいのに、友達と切磋琢磨して勉強したいのに、できません。

先生方が私たちの不安を取り除こうと尽くしてくれています。しかし、ただでさえ私たちはセンター試験が終わり、共通テストが始まる学年です。毎日いくら勉強しても不安で押しつぶされそうで、誰に頼ればいいのかも分からず、苦しいです。全国の学生が本来なら過ごせた、新たな仲間をみつけたり、友達と成長しあえたりしたはずの普通の学校生活の1年間がありません。

東日本大震災等の災害でも同じ思いをした方はたくさんいたと思います。仕方ないと割り切ることしかできなかったり、割り切れず悔しい思いをし続けていたりする方もいたと思います。

でも、今回の全国区の事態ならこのような思いをする人を減らすことができるかもしれません。コロナウイルスが歴史的大事件となるなら、歴史的改革をしてほしいです。

全国一斉に全学年を留年とするという案が今ネット上などで出てきています。感染拡大を防ぐことや経済について話し合うことは必要で、最優先であるのは分かっていますが、少しだけこういう思いをしている学生がいるということや、このような考えを持っている人が少なからずいるということを知ってほしいです。

私はまだ未熟ですが、全学年を留年とするとたくさんの課題があるということも反対する学生がいることも分かります。それでも、悔しくて、苦しくて、少しでもいいから希望が欲しい、という思いで送っています。

大人に届いてほしいです。