優勝した金沢大学附属高校の小菊聡一朗君(左)と直江綾太郎君

経済・金融の知識を高校生がクイズ形式で競い合う「マニュライフ生命カップ 第11回 全国高校生 金融経済クイズ選手権 エコノミクス甲子園」の全国大会が2月5日、東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された。地方大会などを勝ち抜いた48校が出場し、石川・金沢大学附属高校の直江綾太郎君、小菊聡一朗君(ともに2年)が優勝した。(中田宗孝)

専門性問う難問に2340人が挑戦

全国447校1170チームが、二人一組のチームを組んで参加した。全国大会に進出した48校は、5ラウンドに渡り、出題される金融経済クイズに挑戦した。「金融機関同士が短期の資金を運用したり調達したりする金融機関のみが参加できる市場を何と呼ぶ?(答.インターバンク市場)」など、金融・経済の知識を問う専門的なクイズが続いた。中には英語で出題する難問もあった。

学校の新聞小テストで意気投合

決勝ラウンドには、前回大会優勝校の新潟・新潟高校をはじめ、兵庫・灘高校、金沢大学附属高校、北海道・札幌南高校の4校が勝ち上がった。ライバル校を妨害できる特別ルールが設定されているため、うまく駆け引きすることが求めれらた。小菊君は「相手の動きを先読みし、うまく戦略を立てられたのが勝因です」と振り返った。

直江君はサッカー部、小菊君はクイズ研究会と、所属する部活がまったく違う異色コンビだ。同校では毎週、新聞記事を題材にした経済を含む時事問題に答える「新聞小テスト」に全校生徒が取り組んでいる。好成績をおさめていた2人は、意気投合してチームを組んだという。優勝した2人には、アメリカのニューヨーク・ボストンの研修旅行などが副賞として贈られた。

*準優勝インタビューはこちらから。

「マニュライフ生命カップ 第11回 全国高校生 金融経済クイズ選手権 エコノミクス甲子園」全国大会 大会結果
優勝 石川・金沢大学附属高校
準優勝 北海道・札幌南高校
3位 兵庫・灘高校
4位 新潟・新潟高校
5位 神奈川・聖光学院高校
6位 福島・福島高校
7位 東京・お茶の水女子大学附属高校
8位 福井・羽水高校