全国の中高生が黒板にチョークで描いたアートの技術と表現力を競う「日学・黒板アート甲子園2025」(日学主催)の結果が発表された。今年度は166校1907人が参加。「黒板の部メイン大会」の表彰校を紹介する。

最優秀賞「仙鶴の逢引」

埼玉・大宮光陵高校 いかのおすし

埼玉・大宮光陵高校 いかのおすし

真っさらで何も無い雪景色に、鶴が二羽だけで歩いている場面を描いた作品。涼しさを感じるように白と青、赤の3色だけで塗り、濃淡で変化をつけた。

優秀賞「虹の向こうへ」

大阪・好文学園女子高校 好文学園黒板アートチーム元祖

大阪・好文学園女子高校 好文学園黒板アートチーム元祖

暗い天気の中で雨上がりの虹を見つけた時の様子を描いた。「どんな状況でも自分自身で将来を切り開く力があり、いつでも皆で前を向いていきたい」という気持ちを表現した。

優秀賞「古今の契り」

福島・会津高校 会津高校美術部

福島・会津高校 会津高校美術部

会津人にとって歴史のシンボルである白虎隊士と現代の女子高校生を描いた。作品を通して過去と現在、そして未来への希望を伝えたいという思いが込められている。

優秀賞「飛紅図」

埼玉・新座総合技術高校 えっしゃーず

埼玉・新座総合技術高校 えっしゃーず

エッシャー図形にインスパイアを受け、だまし絵の世界を楽しんでもらえるような作品に仕上げた。製図の際は用紙を切って貼り付けるなど、チームで話し合いながら進めた。

入賞「青眼」

愛媛・松山西中等教育学校 ぺぺろんちーな!

愛媛・松山西中等教育学校 ぺぺろんちーな!

「なかなか構図が浮かばないな」と悩みながら寝っ転がったところ、縦の黒板をひらめいて描き出した作品。

入賞「泡の届かぬ会話」

埼玉・大宮光陵高校 今北産業

埼玉・大宮光陵高校 今北産業

入学式という新しい出発点で感じた「孤独」を、水中の廃墟で表現した。周りに新しいクラスメートがいる中での孤立感や集団に溶け込めないもどかしさを、水中の生態系を通じて描いた。