新型コロナウイルスの感染防止のために、全国の高校で突然休校になり、卒業式が縮小・中止されるなどの影響も広がっています。高校生活への影響や、今感じていることなどについて、現役高校生に報告してもらいました。

戸惑いでいっぱい

――国から休校の要請が出たニュースを見た時、何を感じましたか?

27日に安倍総理の口から学校休校の要請が出た時は、はじめての事態にとても戸惑いました。すぐに友達と連絡を取りあって、このあとに控えている試験はどうなるのか、学校がなくても塾などで外に出るのは良いのか…などについて話しました。

正直、自分が想像していたよりコロナウイルスの及ぼす影響が大きくて、とても驚いています。

報道見るたび怖い思い

――国の判断について、思うことはありますか?

率直な感想は、政府がコロナ感染拡大の阻止のみを重視しすぎて、それぞれの家庭の意見や学校の先生の負担をまったく考えていないと思いました。

私はダイヤモンドプリンセス号が泊まっていた山下公園の近くに住んでいます。ダイヤモンドプリンセス号に関する日々の報道を見るたびに怖い思いをしたのに……、こうして休校の決定が下され、新型コロナで重篤な症状に陥った人のニュースを見ていると、自分の周りに感染者がいなくてもますます不安になってしまいました。

差別する風潮に恐怖

――新型コロナウイルスをめぐる世の中の動きについて、感じることは?

感染の怖さよりも真に怖いと思ったのは、ダイヤモンドプリンセス号から下船した感染していない人をまるで菌扱いしたり、アジア人であるだけで新型コロナウイルスの感染者だと言われたりする風潮です。そうした発言をSNS上で見かけました。

感染拡大につれて偏見で感染者だと差別する動きがこのまま続くと、取り返しがつかなくなります。一人一人が新型コロナに対して真摯に向き合わなければならないと思います。

みんなが常に危機感をもち、感染した人たちが少しでも早く回復に向かうことのできる環境作りが大切だと考えます。(ぷらむ=1年)

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