男子110メートルハードルで大会新記録の金井直(幡原裕治撮影)

全国高校総体(インターハイ)陸上の男子110㍍ハードルで快記録が生まれた。金井直(神奈川・橘3年)が13秒85の大会新記録をマークして優勝。昨年樹立された高校記録には0秒02届かなかったが、高校歴代2位のタイムでつかんだ栄冠を「言葉にならないくらいうれしい」と喜んだ。

予選からハードル間の刻みのテンポと切れの良さが抜きんでていた。決勝も「自分の力を出すことに集中できました」と金井。序盤から加速に乗り、中盤で体一つリード。鋭いハードリングは最後まで乱れず、2位に0秒25の大差で快勝した。

昨年は3位に入賞したが、1位に0秒50の大差をつけられ「悔しい思い」しか残っていない。それを吹き飛ばす快走劇。「自分だけで強くなれるんじゃないと感じられた1年でした」と指導陣やチームメイトらに感謝した。秋の国体や日本ジュニア選手権で高校新記録に挑戦する。(中尾義理)