選抜された全国の文化部の生徒が作品や演技発表などを行う「全国高校総合文化祭」。美術・工芸部門に出品した渕菜々穂さん(長崎・大村高校3年)の作品「視線の行方」を紹介する。(野村麻里子)
100以上の動物を繊細に描く
―真ん中の女性は?
自画像です!
―動物がたくさん描かれていますね。
もともと動物が好きなんです。毎年描いているものより大きいサイズに挑戦しようと思って、この大きさを生かすために、たくさんの動物を敷き詰めようとアイデアが浮かびました。
―何匹くらいいるんですか?
たぶん100以上います。
―毛並みの質感などとてもリアルですね。どうやって描いたんですか?
図鑑の写真やインターネットで調べて、じっくりと見ながら約半年かけて描きました。動物によって質感が違うので、色分けも頑張りました。
―気に入っている部分は?
猫です。眼の光に注意して描きました。また、動物に気を取られがちですが、人間の鼻の感じにも時間を掛けたかったので、時間配分をうまく考えながら作成しました。
―どうすれば大村さんみたいに絵が上手になれるでしょうか?
私はもともと絵が得意なほうではないんです。ただ「好き」という気持ちで始めました。やっぱり「時間を掛けていったらうまくなるんだな」と実感しています。