インターハイ陸上男子1600メートルリレーで優勝した洛南。3走の沢田からアンカー木下にバトンを渡す

全国高校総体(インターハイ)陸上の男子1600メートルリレー決勝が2019年8月8日に沖縄県沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、洛南(京都)が3分14秒65で2年ぶり3度目の優勝を果たした。

3連覇を目指した前回は5位に終わった。その唯一のメンバーだった3走の沢田翔平(3年)は以来、マイルリレーで勝つために「チーム内でのわだかまりは一切なくし、自分のやるべきことをしっかりやる」ことを心掛けてきた。2位でバトンを受けると、「絶対に1番で木下(祐一・2年)に渡す」と話したように、積極的な走りで首位を奪取した。

インターハイ陸上男子1600メートルリレーで優勝した洛南のアンカー木下

アンカーの木下は大会初日の男子400メートル王者。「洛南のリレーのアンカーをするからには1着で帰ってこないとダメ」と、強い覚悟と責任感で走り抜き、ゴールに飛び込むとともに右手を高々と突き上げた。

1走・池淵秀(3年)の話「風が強かったので、ラインを踏まないように注意しました。最後が向かい風でしたが、とにかく気持ちだと思って手と足を動かしました。優勝に貢献できてうれしいです」

2走・井之上駿太(2年)の話「僕は個人種目(男子400メートル準決勝敗退)で悔しい思いをした分、マイルでしっかりチームに貢献しようと考えていました。結果的に2番手になったけれど、先生から言われた通り、前をしっかりと追いかけて自分らしい走りができたと思います」

(文・小野哲史、写真・幡原裕治)