「リラックスして臨めて」自己ベスト

インターハイ陸上女子七種競技で優勝した田中友梨(左)と2位の大熊楓

走り幅跳びを終えた時点でも依然として6位だったが、得意のやり投げで田中だけが50メートル超えの大投てきを披露してトップに躍り出ると、最終種目の800メートルでも2位に食い込み、総得点で逃げ切った。田中は「今回は800メートル以外は、すべて自己ベストか自己ベストタイでした。1日目から良い調子で、あとはやるだけだと思っていたので、優勝できてとてもうれしいです」と素直に喜びを表した。

ポイントになったのは、やはりやり投げだった。「最近は調子が良くなく、練習でも全然飛ばない状態でこの大会を迎えて、本番も向かい風があってやり辛さがありました。でも、リラックスして臨めて、やりの角度をしっかりして思い切り投げたら自己ベストでした」。個人種目のやり投げは、5回目までトップにいながら最終投てきで逆転を許して2位に終わっただけに、高水準のパフォーマンスを見せてのビッグタイトル獲得に、喜びもさらに大きく膨らんだ。