セッターの近藤海斗(幡原裕治撮影)

全国高校総体(インターハイ)バレーボール男子決勝が8月6日、舞洲アリーナ(大阪)で行われ、地元代表の大塚(大阪)が駿台学園(東京)をフルセットの末に破り、6年ぶり2度目の優勝を果たした。

大塚の特徴は、速いトス回しで誰が攻撃をするのか相手に予測させない「サーカスバレー」。

第5セット、サーカスバレーを操るセッターで主将の近藤海斗(3年)の足がつり、一時退場。すぐにコートに戻るも、立っているのがやっと。だが、近藤の気迫が乗り移ったかのように、チームは勢いづく。マッチポイントを迎え、喜入俊行(3年)がスパイクを決めた。

エースの薬師寺泰介(幡原裕治撮影)

「近藤が退場した時は、自分たちは試されているのだと思いました。戻って来た時は、けがをしていてもコートにいてくれるだけで心強かった。最後は意地を見せることができました」と薬師寺泰介(3年)は振り返った。(幡原裕治)

6年ぶりに優勝した大塚(幡原裕治撮影)