目配り、心配り、気配りをモットーに監督、チームを支えた住野

【マネジャーDays】大阪・清風 バレーボール部  住野京介(3年)

マネ1人でチーム支える

(監督の)山口誠先生からは、いつも「目配り、気配り、心配り」と言われ続けています。ですが、このチームがスタートしてからは(主将の古藤)宏規に、みんなをまとめる苦しい立場を背負わせてしまいました。勝つためには、選手同士で時には厳しく言わなければならないこともあります。スタメンの選手がバレーボールに集中しやすくするために、1、2年生にモップのかけ方や練習中のサポートなどの細かい面まで言葉を掛けるように意識して取り組めるようになりました。

もともとマネジャーは2人いましたが、もう1人は勉強に専念するために辞めました。その時、山口先生から「周りが見えるようになれば人としても成長するし、バレー部にとっても大きな力になる」と言われたので、1人でマネジャーを続けてきました。練習中から「あかん」と気付いたら僕からも言う。今では先生から「もう一人先生がいるようだ」と言ってもらえるようになりました。

僕の夢は山口先生のように、全員で思いや時間を共有できるチームをつくることです。みんなを大切にする先生、指導者になりたいです。(構成・田中夕子、写真・幡原裕治)

【TEAM DATA】1956年創部。選手26人(3年生6人、2年生13人、1年生7人)、マネジャー1人(3年生1人)。体操競技でも多くの五輪選手を輩出、同校OBでVリーグの東レでもプレーした山口監督の下、「全員が攻撃し、全員で守る全員バレー」を掲げて取り組んでいる。