よこはま・りゅうせい 1996年9月16日生まれ。神奈川県出身。2011年、俳優デビュー。19年1月から放送の連続ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS)に出演する。また、19年公開の映画「L♡DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」「チア男子!!」への出演が決定。

ドラマ、映画、歌手活動と表現の場を広げる横浜流星さん。今後も話題の映画やドラマへの出演が続々と決まっている注目の俳優だ。やんちゃな高校生だったというが、どんな高校時代を送っていたのか、振り返ってもらった。 (文・中田宗孝、撮影・幡原裕治)

高校生のころはやんちゃ

「高校1年のころは『やんちゃしすぎ』な生徒だったんです(苦笑)」と振り返る。当時の担任の先生には何度も叱られ、親にも反発する態度を取っていたという。「これという理由がないのに、いつもイライラしたりモヤモヤしたり……。反抗期でした」

だが、高2から芸能活動が活発になり、俳優の仕事を通して多くの大人と接することで「(ささくれだった)気持ちが落ち着き、僕を気に掛け、支えてくれる親や周りの方々に感謝の気持ちを抱けるようになりました」と話す。

つい先日、現在も親交が続く、高1のころの担任の先生から電話があったという。「お前、頑張ってるな!」と伝えられ、はにかんだ。「あのころ、僕のことを真剣に思って叱っていただき、感謝しかないです。先生と話していると、やんちゃな高校生の自分に少し戻っちゃう(笑)。でも今は、(軽口を交わし合える)その関係がなんかいいんですよ」

目標を言葉にしよう

俳優をする上での信念があるという。「『自信のあるアクション演技を生かせる作品に出演したい』と、自分の目標を言葉にして相手にしっかり伝えます」。自分の夢を実現させるために頑張る高校生たちにも通じる考えだ。「自分の挑戦をあえて言葉に出すと、自分を見失ったり、その場の雰囲気に何となく流されたりすることがなくなる。『自分の意思を持つ』。この思いを大切に、俳優の仕事と向き合っています」

目の輝きに注目して

主演映画「愛唄 -約束のナクヒト-」では、突然、余命を宣告される青年・トオルを演じる。「トオルはさまざまな人との出会いを通じて、内面を少しずつ成長させていきます。ですので、共演者のせりふや演技を受け、その時に『今とっても幸せだなぁ』など、トオルとして自然に芽生えた感情を大切に演じました」

トオルの内面の変わりようは、表情の演技でも繊細に表した。「物語が進むにつれ、トオルの表情に明るさや柔らかさを加えて演じています。特に目の表情はこだわっていて、物語の始まりと終盤での目の輝きの違いに注目していただけたらうれしいです」

「愛唄 -約束のナクヒト-」

 音楽グループGReeeeNの名曲「愛唄」に込めた思いを基に紡がれた青春物語。会社員のトオル(横浜流星)は、自身が大病に冒されていることを知る。絶望感に包まれるトオルだったが、「友」と「詩」との出会いによって、自らの恋や運命が大きく動き始める。配給:東映。2019年1月25日(金)から全国公開。
©2018「愛唄」製作委員会