文部科学省は10月23日、世界最高水準の教育研究を目指す「指定国立大学」に、大阪大学を追加すると発表した。指定された国立大は6校目だ。

国立大は全86校あるが、指定国立大学になると、経営の自由度が高まり、子会社をつくって民間企業との連携を深めたり、高い待遇で著名な研究者を招いたりといった改革がしやすくなる。これまで、東京大、京都大、東北大、東京工業大、名古屋大が指定を受けている。

大阪大は9月に発表されたTHE世界大学ランキングでは、251~300位に入った。大阪大の構想によると、「免疫学」「生命医科学融合」などの重点分野で世界的な研究拠点をめざし、学部から大学まで一貫して高度な教養教育の体制を整えたりする体制を整える。女性や若手教員、外国人留学生の支援を強化してダイバーシティ(多様性)も高めるという。