早稲田大は6月7日、2021年度入試から一般入試の全受験生に高校時代の経験などの記入を求める方針を明らかにした。点数化はせず選抜には事実上使われないが、記入がないと志願要件を満たしていないと判断される。

大学入試のルール変更受け

文部科学省は各大学に、21年度入試からのルールの変更を通知している。一般入試でも筆記試験で測る学力だけでなく「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価するよう求めているのもその一つ。受け身でなく自分の意志で他の人と協力して取り組んだ経験を重視する狙いで、例えば高校の授業や総合学習、部活、行事、ボランティア、留学、資格・検定の取得、表彰といった活動を想定している。

主体的に他者とかかわり考える経験を

早稲田大はこうした経験をウェブ出願時に全受験生に記入してもらうことにした。複数の学部を受験する場合も記入は1回ですむようにするという。入学センターの沖清豪副センター長は「高校内外で少しでも主体的に他者とかかわりあう、それをもとに考える経験をしてもらいたい」というメッセージを伝える意図があるという。ただ、多くの受験生がいる「大規模大学が出願から合格発表までの期間に詳細に分析し、得点化するのは現状では困難」であるため、点数化はしない。記入がない場合、志願要件を満たしてないと判断され、また「明らかにおかしいもの」も不合格になる可能性があるという。

記入内容は、当面、入学後の教育に参考にする。今後、調査書の電子化が実現したり、入試日程に変更があったりした場合は、点数化なども検討する考えだ。