高校生がクイズで日本一を目指す、日本テレビの人気番組「高校生クイズ」。今年は、学力だけではなく「地頭力」を試すクイズが出題されるなど、大幅にパワーアップするという。クイズ攻略のヒントや見どころなどを、高校生記者が番組プロデューサーの岩崎小夜子さんに聞いた。 (聞き手・杉本愛樹、芳垣里名、嶋﨑凜、文・中田宗孝、写真・野村麻里子)

岩崎さん(右から2人目)と高校生記者たち

 

地頭力が問われる

――地頭力のクイズとは?

皆さんの「アイデア」や「生活の知恵」そして「想像力(創造力)」を試すようなクイズです。普段の生活の中で培ってきた経験や知識を、クイズを解くために応用できるかもしれません。

今回は、クイズを解くプロセスを楽しんでもらえる仕掛けづくりを頑張っています。大会参加者や視聴者が、ただ正解を知るだけではなく、「こういうクイズもあるんだ!」なんて感じてもらえたらと思いながら、問題を考えている最中です。

――具体的にどんな問題ですか。

公式サイトに例題を出題しています(囲み参照)。高い学力が必要かといえば、そうではない、難解なクイズともタイプの違う問題だといえます。答えを導くためには、もちろん、幅広い知識が備わっているに越したことはありませんが、発想力が最も大事だと思います。

チームワークが肝心

――大会参加条件が2人一組から3人一組に変わりましたね。

はい。参加してくれる皆さんが、地頭力の問題を解くために知恵を出し合っていく際、3人の方がさまざまな知恵やアイデアが出てくるのではないかと思ったんです。3人で一緒に答えを考えている姿や、仲間たちと協力して正解を導き出していく姿はドラマとなります。一つの物語として、映像として、私たちは伝えていきたいです。

――ずばり、勝ち上がるためには。

3人のチームワークです。3人の持っている力と知恵が集まれば正解に近づけます。

クイズ未経験者も歓迎

――番組を作る上で心掛けていることは?

高校生の皆さんにとって、夏の思い出の一つになるようなイベントにしたいです。そして、テレビの前の視聴者の方々にも楽しんでもらえる、夢のある番組になればと思いながら番組作りに携わっています。クイズに懸ける高校生たちの熱量は、画面越しでもきっと伝わるはずです。

――高校生クイズに挑戦する高校生たちにメッセージを。

クイズが大好きな高校生はもちろん、今までクイズに触れたことのない方の挑戦も大歓迎です!欲を言えば、今、高校生の人たち全員にチャレンジしてほしいんです(笑)。「地頭力って何?」「どんな問題が出るのか見に行こう」。そんな気軽な気持ちで参加してください。今大会の全国大会の舞台は、海外ではなく国内(東京ビッグサイト)になるので、パスポートがなくても参加可能です。

皆さんの活躍を応援しに芸能人の方々も各会場を訪れる予定なので、そんな部分も楽しんでもらえると思っています。全国の高校生の皆さんの参加をお待ちしています。私たちと一緒に高校時代の思い出をつくりましょう!

高校生クイズとは

1983年にスタートした日本テレビ主催のクイズ大会番組。地区大会を勝ち抜いた高校生が頂点を目指す。これまでは知力のほか、体力や運なども試す多彩なクイズが出題されてきた。今年は乃木坂46がメインサポーター。3年連続で務める。地区大会( 7 月2 6 日開催) のエントリーは公式ウェブサイトからできる。応募締め切りは7月26日正午。

地頭力を問う例題

  • (Q )500個の風船を2分以内で割り切る方法を考えてください。使えるアイテムは1つだけ、予算3万円以内なら何を使ってもOK。
  • (A )かんきつ類の皮の成分を染み込ませた布をかぶせて風船を割る。(あくまで例。もっと効率的に割る方法があるかも!?)