文部科学省が民間企業と協力して高校生の留学を支援する「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム 高校生コース」で今年度、同コースの「4期生」として奨学金を得て海外派遣される生徒535人が決まった。文部科学省が5月29日、発表した。

4コースで募集

「トビタテ」の高校生コースは2015年度から始まった。①アカデミック(語学や海外高校・大学の教育プログラムなど)②プロフェッショナル(職場研修など)②スポーツ・芸術④国際ボランティア――の4コースで募集。選ばれた高校生は自分で立てた計画に基づき、2週間から1年間留学し、渡航費や現地での授業料などは奨学金として支給される。

応募は過去最多、今年も女子が多く

4年目となる今回は、全国855校から2099人(女子1475人、男子624人)の応募があり、予定数(500人)を上回る336校535人(女子388人、男子147人)が派遣生に選ばれた。応募人数、採用人数とも過去最多だった。女子の応募が多いのが例年の傾向だ。採用された生徒の在籍校別の内訳は、国立83人、公立210人、私立242人。

地域別では「北米」が一番人気

2016年6月に開かれた「高校生コース」の壮行会の様子

採用者の留学先の地域は、北米234人、欧州108人、大洋州83人、アジア74人など。今回から設けられたITなどの素養のある生徒を対象としたプロフェッショナルコースの未来テクノロジー人材枠は、50人が採用された。

派遣生は6月に東京と大阪で開かれる壮行会と事前研修に参加したうえで、この夏から順次、2週間から1年間の留学に旅立つ。