時間の使い方の専門家として活躍する滝井いづみさんに、高校生が抱きがちな悩みについてアドバイスしてもらった。(安永美穂)

Q. 英検などの資格・検定の対策や受験勉強など、長期にわたる計画やスケジュールを立てるコツは?

 

A. 本番まで使える時間を把握しよう。

まずは「試験日までにやるべきこと」と「試験日までに使える時間」を把握しましょう。

例えば、英検対策なら、「単語の確認」「ヒアリング対策」「過去問を解く」というように、やることを具体的に全て書き出します。次に、試験日までの時間軸をまずは1カ月単位で書き出し、定期テストや部活の大会などで英検の勉強ができない時期を“見える化”します。そして、その時期以外で勉強に充てられる日が何日くらいあるのかを把握し、どの時期に何に取り組むかを決めていきましょう。「この時期には過去問を解く」と決めたら、その時期の1日の計画を立てるときに「英検の過去問を解く」という予定を入れていけば、勉強時間を確保できます。

 
滝井いづみさん
たきい・いづみ  質問を投げ掛けることで相手の思いを引き出すコーチングの手法を学び、時間の使い方に悩む人々のサポートに取り組む。著書に「『時間がない!』から抜け出すちょっとした方法」(大和出版)。