こんにちは! 私は今昨年8月から10カ月間、アメリカへホームステイをしています。今回は、私の留学生活に大きな影響を与えてくれた活動「ドラマクラブ」を紹介します。(高校生記者・江尻広音=2年)

ドラマクラブとは、学校の課外活動です。年2回公演をし、3月の終わりに2回目であるミュージカルの公演が終わりました。前回の秋の公演では裏方として衣装・メイククルーとして参加しましたが、今回はキャストの一人として参加し、舞台に立つことができました。

アンセスターズの集合写真

3カ月間一緒に練習 幽霊役で不気味メイクに挑戦

3月の公演の演目は「The Addams Family Musical」で、私の役はAncestors=先祖の幽霊役で、アンサンブルの1人でした。3カ月間同じ人たちと一緒に練習するので、新しい友達ができたり、友達ともより仲良くなることができたりして毎日忙しかったけれどとても充実して楽しく過ごすことができました。今回は幽霊役だったので顔全体にドーランを塗り、目の周りは真っ黒のアイシャドウをのせて、とても不気味なメイクアップをしました。友達と協力しながら2時間ほどかけて準備をする間も、スピーカーで音楽を流して皆で歌ったり踊ったり、とても楽しかったです!

先祖の幽霊役のメイクをした

終演後に涙……活動が私を支えた

ショーの日、集合時間に準備をするよりも前にすることは、サークルと呼ばれる儀式的なものです。ステージ上で輪を作って毎回同じ準備体操のようなものをやり、ドラマクラブに伝わる「シェイクスピアストーン」を手渡しし、皆で一致団結を再確認します。今回は秋のショーではやらなかった「Thank yous」というのもやりました。一人ひとり輪の中心に立ち感謝の言葉を言います。ショーは4日間あったので毎日1学年ずつやりました。とても感動的で皆号泣しながら思い出を語ったり感謝を言い合ったりしました。私ももちろん号泣しました。

私(右)と主役のウェンズデー役の子と

ショーの後はキャストパーティーに行きました。友達の運転でパーティーをするお家に行きました。日本では殆どの高校生は運転することができないので、友達の運転する車に乗るのは不思議な気分でした。

バンクエットで友達

最終日、ショーが終わった瞬間に泣いてしまいました。ショーが成功してホッとしたのもありますが、2回目のショーが終わってしまったということは帰国の日が近づいているという意味でもあり、ドラマクラブは私の中でも大きな存在だったので寂しさを感じてしまったからでした。友達が代わり代わりハグをしてくれて大丈夫だよ、と言ってくれました。

その後、一度家に帰ってからBanquetに行きました。少し大きめなホールでディナーを食べ、シニアのための思い出スライドショーを見ました。その後少しダンスをしてからシニアだけでサークルを組み、毎年引き継がれている『All the way you go』という絵本を読みました。そこには毎年その時のショーから取られた言葉が元の文章に書き足されて世界に1つしかない絵本です。これもとても感動的でした。

ドラマクラブに入ってとても良かったと心から思える最後のショーでした。クラブは終わってしまったけれど友だちもできてとても大きな思い出になりました。