プロのインタビュアーとして活躍する佐藤智子さんに、高校生が抱きがちなコミュニケーションの悩みについてアドバイスしてもらった。(安永美穂)

Q.やめてほしいことなど、言いにくいことを友達に伝えるときは、どうすればいいですか?

 

A.まず「自分はどう思うか」を伝えよう

「やめた方がいいよ」と相手の領域に立ち入るアドバイスはせずに、「自分はどう思うか」を伝えましょう。「ちょっと傷つくんだけど」と伝えたり、「キツー!」「コワ!」とつぶやいたりして、「やめて」と言う前にワンクッション置くような感じで自分の気持ちを伝えられるといいですね。「嫌い」「ダメ」という言葉の代わりに、「苦手」「好きじゃない」という言い方をすると角が立ちません。

本当は傷ついているのにニコニコしていると、相手には「傷ついている」ということが伝わらない場合もあります。「この人には言ってもいいんだ」と誤解されないためにも、本当に嫌なことは言葉だけではなく毅然(きぜん)とした態度で示すことが大切です。

 
佐藤智子さん
さとう・ともこ  プロインタビュアー、編集者、インタビューコーチ。女性誌の編集部に在籍していた頃から20年以上にわたり、1万人を超す著名人へのインタビュー実績をほこる。