情報オリンピック日本委員会は3月24日、9月に日本で初めて開かれる第30回国際情報オリンピック(IOI)の日本代表選手4人を発表した。

第30回国際情報オリンピックの日本代表選手と特別参加選手(3月24日、東京都目黒区のNTTDATA駒場研修センターで開かれた発表会)

日本代表選手は、井上航君(福岡・北九州工業高等専門学校2年)、清水郁実君(N高校=広域通信制=2年)、行方光一君(東京・筑波大学附属駒場高校1年)、細川寛晃君(兵庫・灘高校2年)の4人。2月に開かれた第17回日本情報オリンピック本選の成績優秀者20人が参加した合宿中の競技によって選抜された。

第30回国際情報オリンピックの日本代表選手。左から井上航君、清水郁実君、細川寛晃君。代表の行方光一君は欠席(3月24日、東京のNTTDATA駒場研修センターで開かれた発表会)

日本代表とは別に、開催国として大会に特別参加する選手として、岸田陸玖君(京都市立堀川高校2年)、平木康傑君(兵庫・灘中学校3年)、米田寛峻君(東京・開成中学校3年)、米田優峻君(東京・筑波大学附属駒場中学校3年)の4人が選ばれた。米田寛峻君と優峻君は双子。4人は大会の表彰対象にはならないが、日本委員会が独自に表彰する。

第30回国際情報オリンピックの特別参加選手。左から平木康傑君、米田優峻君、米田寛峻君、岸田陸玖君(3月24日、東京のNTTDATA駒場研修センターで開かれた発表会)

国際情報オリンピックは、各国の代表がアルゴリズムの設計など数理情報科学の問題解決能力を競う。日本代表は1994年から3年間派遣された後、中断を経て2006年から毎年4人ずつ派遣されている。日本で初の開催となる第30回大会は、9月1日から8日まで茨城県つくば市で開催され、約85カ国から選手約340人の参加が見込まれている。

日本代表に選ばれた生徒は、24日に東京都内であった発表会で、「競技をしっかり頑張って、できれば金メダルをとりたい。しっかり楽しむよう、海外の選手とコミュニケーションをとるように頑張りたい」(井上君)、「合宿は、失敗できない緊張感の中、競技をしっかり頑張れて(代表に選ばれ)ほっとしている。IOIは、悔いのないよう、いい結果を残したい」(清水君)、「代表になれると思っていなかった。めちゃくちゃうれしい。IOIでは、日本代表に恥じないよう楽しんで、頑張りたい」(細川君)などと抱負を話した。