東京大学は3月10日、2018年度一般入試の合格発表を実施。3014人が合格した。(本文末に科類別合格者数、合格最低点を掲載)
一般入試は6科類合わせて9675人が出願し、合格者は3014人だった。このうち女子は551人(18.2%)で、前年(582人、19.3%)より減った。現役合格者は66.8%。関東の高校の出身者が59.7%を占めた。
女子の合格者は、推薦入試の合格者も含めて580人(18.8%)。小玉重夫入試実施委員長は「(女子を増やしたいが)20%の壁がある。それを超えることがまず必要」と話す。福田裕穂理事は「地方にいる優秀な女子学生が、東京に出すことにためらいがある」と言う。
科類ごとの合格最低点は、文系は前年とほぼ同じだったが、理系は理科一類で28点下がるなど難化した。今回から、医学部医学科に主に進む理科三類で面接試験を導入した。面接の結果によっては、筆記試験が合格点に達していても不合格になる場合もあるとされたが、該当した受験生がいたかなど、選考過程は明らかにされなかった。
大学入試の出題ミスが相次いで発覚したことを受けて、東大では五神真総長が学内に注意喚起をし、例年よりチェック体制を充実させて入試を実施したという。
東大は17年度入試から合格者番号の掲示を4年ぶりに再開。10日も12時半過ぎから本郷キャンパス内に掲示し、自分の合格を確かめた受験生を運動部員らが祝福していた。
東大は10日、外国学校卒業学生特別選考の結果も発表。31人が合格した。
科類ごとの一般入試合格者数と合格最低点(550点満点)は次の通り。
文科一類 404人 354.9778点
文科二類 361人 350.6333点
文科三類 472人 343.5778点
理科一類 1130人 319.1889点
理科二類 549人 310.9667点
理科三類 98人 392.3444点