京都・桃山高校 図書委員会にオススメの一冊を選んでもらいました。(価格は税込み)

 

砂漠
伊坂幸太郞著(853円、新潮文庫)

 

◆社会へ旅立つ前に

大学の同級生を冷めた目で見下す青年。入学早々、不思議な魅力を感じる同級生と出会う。その人は荒唐無稽にも「砂漠に雪を降らせてやる」と言う。青年たちが大学時代という「オアシス」を卒業し、社会という「砂漠」へと旅立っていく物語。学生時代を卒業する前に読んでおきたい。 (S.M.2年)

夜のピクニック
恩田陸著(767円、新潮文庫)

 

◆似た者同士の2人

高校生活最後を飾る、北高の伝統行事である「歩行祭」。全校生徒が夜を徹して80㌔を歩き通す。皆さまざまに思いをはせる中で、貴子はある賭けに出た。貴子と融が、周りの人々や環境に翻弄(ほんろう)、影響されながらも、それぞれの内にある感情に向き合おうとしている姿が印象的だ。 (SIBA 2年)

わたしからあなたへ
アデル・ジェラス著(1404円、そうえん社)

◆孤独を感じた時に読んで

物語の主人公である小さなウサギは、世界に見守られ、愛され、背を押されて自分自身で歩く、歩く、跳ねる。孤独を感じた時に読めば、あなたの幸せを願い、愛する存在を思い出させてくれるだろう。 (もちきち 1年)

 

また、同じ夢を見ていた
住野よる著(1512円、双葉社)

◆幸せとは何か

主人公の小学生、小柳奈ノ花は少し背伸びしがちな性格のため、いつも一人。さまざまな困難に直面する彼女は、「おばあちゃん」、「アバズレさん」そして「南さん」と出会う。「幸せとは何か」を軸に展開される4人の物語。(パッピョン 2年)

 

山グルメ
小雀陣二著(1080円、枻出版社)

◆山でこそおいしいもの

がっつりとしたハンバーグからおしゃれなビスコッティーまで、登山先で作れる幅広いレシピを掲載。道具の選び方、食料の持ち運び方も紹介している。卒業していく先輩との山岳部での思い出の一冊。 (M.O 2年)