文部科学省と民間企業が協力して若者の留学を応援する「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」高校生コースの募集が1月9日から始まった。学問やスポーツ・芸術、職業技術、ボランティアなどの分野で、海外の同世代と切磋琢磨(せっさたくま)して学びたい高校生300人が資金援助を受けられる。

▼世界の同世代と切磋琢磨を

「トビタテ」プログラムは、109の企業・団体(昨年12月時点)が資金を出して若者の留学を支援する。昨年、一期生として選ばれた大学生323人が留学を始めた。

高校生コースは、「日本代表」と銘打つ通り、単なる語学留学でなく、専門分野を海外で学ぶ留学を想定している。①大学のサマースクールなどに参加する「アカデミック」(150人)②同世代のアスリートやアーティストと切磋琢磨する「スポーツ・芸術」(50人)③海外でのインターンシップなどの「プロフェッショナル」(50人)、④NPO・NGOと交流するなどしてグローバルな課題の解決を学ぶ「国際ボランティア」(50人)の4分野があり、今年6月15日から来年3月31日までに始める留学(14日以上3カ月以内)が対象。

▼計画は自分で立てる

生徒自身が受け入れ先を探して留学計画を立て、在籍高校に「教育活動の一環」と認めてもらい、学校を通じて応募する。書類審査と面接があり、採用されれば、奨学金(月4万〜7万円)、渡航費(アジアは10万円、他地域は20万円)、授業料(上限30万円)などの援助を受けられる。締め切りは3月2日必着。

文科省の担当者は「生徒の自主性に基づく留学を支援するのが、このプログラムの特徴。支援する企業は、若いうちに海外で刺激を受けてほしいと期待している。高校生は、夏休みや春休みの留学が中心になるだろう」と話している。

※募集の詳細はhttp://www.tobitate.mext.go.jp/hs/にアクセスするか「トビタテ 高校生」で検索