地域イベントにも積極的に参加する兵庫・伊丹北高校放送委員会。5月6日には地元のハッピーエフエムいたみで生放送された「いたみ青春放送局」に出演し、大きな自信を得た。(文・写真 土谷美樹)
毎年のように県予選を勝ち抜き、NHK杯全国大会に進出するなど実力は折り紙付き。大会の準備に追われる中、今春は貴重な体験ができた。ハッピーエフエムいたみの「いたみ青春放送局」への出演だ。
FM放送への初出演、しかも生放送。緊張する中、90分間にわたって、自分たちで台本も手掛けた約4分のラジオドラマ、街頭インタビューしてまとめた「年代別アニメソング」、学校紹介などを放送した。
ラジオドラマには1年生だけをキャスティングした。藤原直紀君は「初めてのことで緊張しましたが、オンエアを聴いた時はうれしかった」と胸を張る。杉原亜実さんも「インタビューは難しかったけれど、いい経験になりました」と手応えを感じたようだ。
部長の森未希さん(3年)は「最初は(NHK杯の準備と)時期も重なるし無理なのでは?と尻込みしましたが、やってよかった」と笑顔を浮かべる。
実はこの企画が持ち上がった昨秋、部内の意見は二つに割れた。森さんのような慎重派と、新しいことに挑戦したい積極派と……。それでも「お互い助け合う姿勢が部の持ち味。全員でやれば何とかなる」(森さん)と可能性に懸けた。
試練を乗り越え、たくましく成長した。今はNHK杯全国大会の制覇に燃えている。