12 月28 日、広島県立総合体育館で行われた第43 回全国高校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)の男子準決勝。全国高校総体(インターハイ)準優勝の洛南(京都)は、尽誠学園(香川) に63-66 で逆転負けを喫したが、翌日の3位決定戦で勝利して実力を見せつけた。(文・写真 白井邦彦)

準決勝で洛南は、早いパス回しと果敢なドライブで序盤から流れをつかみ、前半を3点リードで折り返す。

第3クオーター(Q)ではリードを7点に広げ、最終Q に臨んだ。だが、パスミスなどもあって逆転を許し、残り1分の時点では1点ビハインドに。主将の河合祥樹(3年)=静岡・安倍川中出身=が最後まで諦めずに逆転シュートを狙ったが、実らなかった。チーム最多の18 点を挙げた河合は試合後、「いつも通りシュートを打てた。でも、最後のシュートを決められなかった」と肩を落とした。

インターハイ後は冬の王者を目指して、技術、体力、チーム力、全てを磨いてきた。吉田裕司コーチ(54)は「敗戦はコーチの責任。3年生を中心によく戦った」と選手たちをたたえた。

翌日の3位決定戦では、北陸(福井)を相手に気持ちを切り替えた河合が19 得点を挙げる活躍。夏のリベンジは果たせなかったが、3位に輝いた。会場からは惜しみない拍手が送られた。