【SGHリポート】訪問国は自分で決める 京都 西京高校


2年生が1年生に向けて、海外FWで得た学びについて発表した

西京高校(京都)では3月、1年生全員が5泊6日の「海外フィールドワーク(FW)」に出た。今年の行き先は、上海や、東南アジアの国々など7コースから生徒が選んだ。

 生徒たちは、事前に各国の特徴を調べ、現地で調査したい内容や、訪問先を班ごとに考えて決めた。重視するのは、「どこへ行くか」ではなく「何をするか」。日本企業を訪問したり、現地の高校生と同校生徒だけで街中を歩いたりしたことも。自ら考え、行動することで、多面的な視野を養いつつ、異文化への理解や、他者に応える力を磨いた。

日本と訪問国を比較

 6月27日、2年生がFWの成果を1年生に向けて発表した。

 ベトナム・カンボジアコースの藤嶋歩里さんは、日本とベトナムの戦後復興や発展を比較した。現地では、町並みから日本との貧富の差を感じたという。

 「日本とタイの国民性の比較」をテーマに、タイの商業施設や寺院などを訪れた白土尚香さんは「衛生面は日本人の方が敏感。タイ人は宗教に熱心。比べることで日本を客観的に見られるようになった」と話した。
(文・写真 新海美保)

 2015年にSGHに指定。「エンタープライジングなグローバルリーダー育成」が目標。生徒が計画を立てる海外FWは指定以前の13年から実施。19年にASEAN Ecological Summitを開催予定。

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