ポスターセッションでは大学生らから研究などのアドバイスを受けた

■研究者や学生からアドバイス

 SSH指定校6校の女子生徒約90人が、科学の第一線で活躍する女性と交流するイベントが11月1日、東京・戸山高校で開かれた。

 イベントに「リケジョの先輩」として参加したのは、理系の大学生・大学院生と研究者。生徒たちは、取り組んできた研究を発表し、研究の進め方や進路選択についてアドバイスを受けた。

 江崎グリコの研究所に勤める女性研究者・八ッ橋宏子さんの講演も行われた。八ッ橋さんは、日頃取り組んでいる研究内容のほか、仕事と育児を両立しながら研究者として歩んできた道を語った。育児をする女性に対して手厚いサポート体制を備える企業があることなどにも触れ、「目の前のことに全力で取り組めば、必ず理解してくれる人がいる」と生徒にエールを送った。

■日常生活の情報交換も

 各生徒が研究内容を発表するポスターセッションも開かれた。ニンジンやカボチャなどの食品で人体に安全なクレヨン作りに取り組む三瓶美紗さん(千葉・市川高校2年)は、大学生から色の種類を増やすヒントをもらい、「色の種類が少ないことが課題の一つだったので、参考になりました」とメモしていた。

 生徒同士の交流では、研究だけでなく、クラスの男女比や部活についてなど、さまざまな話題で盛り上がっていた。

(堤紘子)