肩を組み、アカペラで歌い上げた2年8組

大阪・桃山学院高校の文化祭が9月13、14 日にあり、1・2年全クラスが参加する「クラス対抗コーラスコンクール」が開催された。14 日の決勝大会には保護者ら約400 人が観覧に駆け付け、男女混声のアカペラソングを披露した2 年8 組が、33 クラスの頂点に立った。(文・写真 坂祐三)

「優勝は2年8組」と発表された瞬間、生徒たちは歓喜の渦に包まれた。男子リーダーの石橋敬士君は「優勝できたのは女子の力が大きい。数は少ないけど、女子が元気なクラスなんです」と話した。39人中11人しかいない女子生徒は「とにかく団結力ですよ」と口をそろえた。
 文化祭での合唱コンクールは、2001年から続く。同校が男子校から共学になるのを機に、男女が協力してできるイベントとして始まった。今年は13日に予選があり、勝ち残った1、2年生の5クラスずつ計10クラスが14日の決勝に進んだ。 2年8組がアカペラで歌ったのはFUNKY MONKEY BABYSの「ありがとう」。1学期中に曲目を決め、夏休み明けから放課後などに練習した。

見た目と声量で他を圧倒

決勝では、他のクラスが赤や青のTシャツを着る中、男女ともに黒の詰め襟をまとった。女子リーダーの桝田瑛穂さんは「他のクラスとは違った統一感を出すためです。楽器を使わなかったのはコーラスで勝負しようと思ったから」と説明する。衣装だけではなく、歌声でも一体感を見せ、特にクライマックスでの声量は他のクラスを圧倒していた。