模擬国連大会に向けて話し合う

立命館高校(京都)は、SGHの取り組みとして、議論する機会を重視している。6月に関西の高校生が集まる模擬国連大会に参加し、11月には国際フォーラムを開催する。

模擬国連で「難民の権利」議論

GL(国際)コースの3年生31人は、6月20日から3日間、京都市で開催される関西高校模擬国連大会に向けて、準備に励んでいる。10の高校から約200人が参加する。大会の議題は「難民の権利擁護について」。難民の移住や難民キャンプの運営などに関して、割り振られた複数の国の大使として英語で発言できるよう、グループごとに調査を続けている。

海外の高校生と討議

同校は2014年から、海外の高校生を招いて国際問題について討議し合う国際フォーラム「Rits Super Global Forum(RSGF)」を開催している。前回(今年1月)は7カ国の151人が参加。運営の一部は生徒たちが担い、今は11月の開催に向けて、実行委員が話し合いを進めている。

実行委員長を務める鈴木あみさん(3年)は「議論を目的とするのではなく、貧困や災害など社会のさまざまな課題について海外の高校生と共有し、解決に向けて行動を起こしていけるようなフォーラムにしたい」と目標を語る。(新海美保)

2014年度SGH指定。貧困と災害をテーマに、台湾やタイ、広島、長崎など国内外で調査・研究を実施。02年度からSSHに指定されている同校ならではの幅広いネットワークも活用している。