外国人講師らを招いての英語ディベート入門

スーパーグローバルハイスクール(SGH)1期生である1年生は7月、伝統の3日間英語漬けの合宿に加え、2日間の「SGHサマーワークショップ」に参加した。

ワークショップではまず、NPOが開発したプログラム「世界がもし100人の村だったら」を受講した。世界の人口比率に合わせ、6大陸に分かれた生徒たち。6割を占めるアジアの多さが一目瞭然だ。続いて所得順に5班に分かれ、上位5分の1の人に、世界の大半の富が集中していることを知る。
 こうした知識を得ながら“What would be a problem if you can’t read? ”“Think about why there are a big gap between the rich and the poor”といったテーマで、生徒同士が英語で意見を交換した。時凌斯琦さん(1年)は「世界の貧困問題について理解できた。英語で話すのはまだ難しいが、単語やジェスチャーでも何とか伝えたい」と話す。
 その後、外国人講師の指導の下、英語ディベートを学んだり、起業家の講演を聴いたりした。

日本の強みを売り込む

今後、生徒たちは、同校が提携する大学の先生の指導も受けながら、「日本の強みを海外へ売り込む方法の研究」をテーマに課題研究に取り組む。売り込むといってもビジネスに限らず、日本の強みを海外での活動に生かし、国際平和や環境保全につなげる方法を考える。来年は、南アジア、東南アジアへのスタディーツアーも計画している。

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今年度、全国の高校56校が文部科学省からSGHに指定され、将来、国際的に活躍できる「グローバルリーダー」を育てるための新しい取り組みを始めています。各高校の授業や行事を紙面で随時、紹介します。