2月2、3日、大阪で日本ジュニア室内陸上が行われ、女子走り高跳びで原香菜子(兵庫・尼崎稲園2年)=兵庫・園田中出身=が1㍍71をマークし、準優勝した。バレリーナから転身した原は、夏の大会で高校生の頂点を狙う。(文・写真 中尾義理)

最後の1㍍74 は失敗に終わった。それでも、夏のインターハイを競う2年生以下の選手の中では、トップの成績を残した。

中学までクラシックバレエに打ち込んでいた原は、尼崎市の中学体育大会・走り高跳びに学校代表として出場したのをきっかけに、高校でハイジャンパーに転身。当初1㍍60 に満たなかった記録は、2年生の6月には1㍍73 に。だがインターハイでは、近畿勢でただ一人入賞を逃す(9位)という悔しさも味わった。

「助走スピードを上げても、踏み切りで体が流れないように」と、課題に熱心に取り組む。「ライバルは多いですが、みんなと高め合っていけるので楽しい」

目標とする記録は1㍍85。バレエで培った体の軸の強さと柔軟性を生かした跳躍で、見る人を魅了したいと誓っている。

【はら・かなこ 】
2012 年日本ユース選手権女子走り高跳びで、大会新記録の1 ㍍75をマークし優勝、高校トップレベルに躍進する。高校入学までクラシックバレエのバレリーナ。170 ㌢の身長と天性のバネを生かして、この1年で自己記録を15㌢以上も更新した。