ゴール下で力強いプレーを見せた

【国体バスケ・全国未経験の好選手5】

普段のライバルに助けられた

エン夢遠(東京都#11 成立学園3年)

※エンは、「門」の中に「三」

 

――準決勝の宮城戦(93-67で勝利)、決勝の福岡戦(91-76で勝利)ともに大活躍でした。

どちらも自分より大きい選手がいないチームだから、まずリバウンドで頑張ることを意識しました。でも、ここまでできるとは思わなかったです。というのも、スタメンだったスレイマン(ゲイ=八王子学園八王子高3年)がケガをしたので、自分がスタートになったからです。スタートのメンバーで練習したのも数回くらいでした。

――全国レベルの大会は初めてですか?

そうです、初めてです。最初の一戦目はけっこう緊張しました(笑)。まずまわりの人が多いし、体育館に入った瞬間の雰囲気も違ってビックリしました。

――全国大会を経験しているチームメートに学んだことはありますか?

めっちゃありますよ。チームを通していろんなプレーがあるじゃないですか。自分が分からない時はみんなに教えてもらうし、特に一緒にインサイドを守る浅見くん(陸人=京北高3年)からは、けっこうゴール下のプレーを教えてもらっています。2回ドリブルしてフェイクしてターンして、みたいな。宮城戦の前日に教えてもらいました(笑)。

(文・写真 青木美帆)

【エン夢遠(えん・むえん)】

中国・師大附中出身。201センチ。8歳からバスケットを始める。ポジションはセンター。長身と腕の長さは脅威で、準決勝の宮城戦では26得点13リバウンドの大活躍。イレギュラーなスタメン起用だったが落ち着いてプレーし、東京都の8年ぶりの優勝に大きく貢献した。