海城高校・中学校(東京)の「第134回海城祭」が2025年9月13・14日に開催される。文化祭実行委員長の南部航希さん(2年)に、文化祭の特徴や見どころを聞いた。
12の部署に分かれて運営
―文化祭全体の特徴を教えてください。
134年という長い歴史を誇る海城祭。今年は伝統の上に、各部門で革新的な要素が加えました。
イベント面では、中学2年生までのクラス企画に加え、各部活動が長年にわたって洗練させてきた独自の企画が展開され、海城祭ならではの多様な魅力を生み出しています。
約2万人にのぼる来場者が活発な雰囲気を作り上げます。300人規模の文化祭実行委員会が12の部署に分かれて全体を統括し、大規模ながらも円滑な運営を実現しています。
男子校ならではの荒々しさがあるのも事実ですが、その自然体の姿こそが、訪れる人々に「いつもの海城」を伝える魅力のひとつとなっています。
ジェットコースターに挑戦
―文化祭の見どころは?
海城祭の名物企画として長年親しまれているのが、30年以上にわたって続けられてきた「コリント」です。巨大なパチンコのようなボールゲームで、毎年多くの来場者に楽しまれています。
今年度に新たに挑戦したのは、イベント部による「ジェットコースター企画」です。安全性に最大限配慮しながらも、今年のテーマ「澪(みお)」をイメージしたデザインが施され、水路を走っているかのような感覚です。
また、ぜひ注目してほしいのが、今年の「ゲート(門)」の力作です。「澪」からインスピレーションを得て、なんと船の形をしたゲートがみなさんを迎えます。
―意気込みをお願いします。
今年の海城祭は、多くの新しい要素を取り入れ、これまで以上に魅力ある内容となっています。だからこそ、これまで来たことがある人も、初めて来る人も、海城の魅力を実際に感じていただきたいと考えています。
ご来場の皆さまがスムーズに、そして心から楽しめるよう、文化祭実行委員一同、全力で準備と運営に取り組みます。
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第134回海城祭
毎年人で賑わう、海城祭の中心地。裏には最先端の理科館と毎年幕が変わるミニステージも(学校提供、24年撮影)【開催日時】
9月13日(土)午前9時〜午後4時、14日(日)午前9時〜午後4時
【前年来場者数】約2万人
【交通アクセス】「新大久保駅」から8分、「大久保駅」から10分、「高田馬場駅」から13分、「西早稲田駅」から10分
【予約】不要
【HP、SNS】公式ホームページ:https://www.kaijofes.com/#access
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/kaijofes134th/
【学校の特色や自慢できる点】先生と生徒の距離が非常に近く、文化祭の運営においても関係性が大きな力となっています。校長先生も、文化祭をともに創り上げてくださいました。文化祭などを生徒主導で進めさせてくれるのは信頼関係があるからこそです。(南部さん)