政治は全ての人の生活につながっているはずなのに、なぜか距離を感じやすいです。街頭演説を聞いた経験をきっかけに、若者なりの政治との関わり方を考えてみました。(高校生記者・ぼたん=1年)
「若者がほとんどいない」街頭演説
休日、買い物のために駅前へ行ったとき、偶然見かけた街頭演説を初めてしっかり聞いてみました。暑い中、多くの人が集まり、選挙カーの上で候補者が力強く話していました。演説はわかりやすく、話し方にも熱意がありました。
まわりを見回してみると、ご高齢の方ばかりで、中高生や若い人の姿はほとんど見かけませんでした。

私は「政治に関心を持つ若者が少ない」という現状を問題だと感じました。政治は赤ちゃんからご高齢の方まで全ての人の生活につながっているのに、一部の人の意見だけで制度などが決まってしまうからです。
選挙権がなくても関われる
選挙権がなくても、政治に関わる方法はいろいろあります。私は選挙管理委員会が主催した啓発活動に参加し、学校の最寄り駅でウエットティッシュを配りました。通りかかった多くの人が受け取ってくれて、とてもうれしかったです。

選挙の時期には、候補者の政策が書かれた選挙公報を読んでいます。同じ分野でも考え方が異なっていたりして、とてもおもしろいです。それぞれの立場の意見を比較できるので、考えるきっかけになります。
政治って、実はもっと身近かも
「政治」と聞くと難しそうな印象を持たれがちですが、身近な話題も多いと感じました。例えば、消費税や教育制度などは、今の私たちにも関係があります。

ニュースで見た政治家に、街頭演説を通じて実際に会える時もあります。テレビや新聞の中の世界と、自分の毎日がつながっていると気づいた瞬間、ぐっと関心が深まりました。
自分の意志で考えてみる
ニュースを読む、街頭演説を聴く、選挙公報に目を通す……。小さな一歩でも、自分から関わろうとすれば、政治は遠い話ではありません。18歳になったら、必ず投票に行こうと心に決めました。
誰かに言われたから関心を持つのではなく、自分の意志で知って、考えてみる。そんな姿勢をこれからも大切にしていきたいです。
- ぼたん 東京都在住。邦楽部、生物部所属。趣味は読書と音楽。J-POPや洋楽、ボカロ曲をよく聴く。お気に入りの本は『成瀬は天下を取りに行く』。