10月1日、自民党の石破茂総裁が第102代総理大臣に選出された。高校生記者たちに石破首相に期待することを寄せてもらった。
少子化対策「子育て世代の負担軽減する支援を」
23年、出生率は1.20と統計開始以来過去最低となり、深刻な少子化が止まらない。「少しでも子育て世代の負担が軽減されるよう、国全体としての支援を期待する」(エミリー・3年)と、少子化解消に向けた政策を求める声があがった。

教育格差是正を求む「若者へも目を向けて」
国立大学協会が6月、物価高騰や円安のあおりを受け経営基盤が悪化し窮状を訴えた声明を公表したほか、7月には学会連合会が科研費の増額を政府に求めた。教育問題へ視線を向ける高校生からは「大学の研究費を減らすのではなく、日本の未来のためにも増やして。田舎と都市部の教育格差をデジタル化で少しでも埋めるなど、若者への政策も考えてほしい」(つな缶・3年)との声もあった。
岸田元首相が自民党派閥の政治資金規正法違反事件を理由に退陣したことに触れ「政治家を70歳完全定年とし、政治資金の使途不明金をなくし使わなかった資金は国庫返納するといった政治改革で、自民党が変わったことを示してほしい」(あおいちご・2年)と、政治改革を求める人もいた。
アメリカの新大統領との信頼関係構築を期待
アメリカ大統領選の投票が11月5日に迫る。石破首相にアメリカの新大統領との信頼関係の構築を願う声があがった。「安倍元首相がトランプ大統領と親密な関係を築き上げ、よい影響がもたらされたと思う。もし新大統領にトランプ氏が選ばれたら過激な政策が復活しそう……。石破首相の対応に期待したい」(ティアラ・2年)

国際情勢が緊迫「防衛力の強化に力を入れて」
ロシアのウクライナ侵略、イスラエル・パレスチナをめぐる中東情勢、日中関係の問題など、国際情勢が緊迫化している。「石破さんには防衛大臣時代の知恵を活かして、これからの日本を守るために、防衛力の強化にもっと力を入れてほしい」(エリース・1年)
石破首相は8月、新著で憲法改正について言及。戦力不保持をうたった9条2項の削除と、自衛隊を「国防軍」に改めたい意向を示している。憲法改正を不安視する高校生からは「戦争をしない、憲法9条改正をしない2つだけが願い。(憲法改正でなく)まず自民党自体と経済を建て直してほしい」(しぃ・1年)と意見があがった。