読者の皆さんの中には「数学が苦手……」という方もいると思います。私は高1の頃まで数学が大の苦手でした。しかし理系に進む予定の私にとって、「数弱」は致命的です。試行錯誤し、学年順位を50人分上げた勉強法を紹介します!(高校生記者・もも=3年)

【1】1回目は“解かない” 勇気を持つ

まずは定期テスト対策です。「解く回数が足りない」という根本的な課題に気づきました。

問題集の書き込み。コメントはポジティブに

実践したのは、「1回目は簡単に解く、2回目以降から苦手をつぶす」方法です。初回はわからなければすぐに答えを見て、解き方を吸収します。このとき、問題番号に印をつけておきます。

正解のポイントや、できた問題に「カンペキ!」、できなかった問題に「もう少し!」など、ポジティブなコメントを余白に書き込んでいます。自分の気持ちを前向きに保ちながら、繰り返し解き直します。解き方が自然に体へ染み込んでいく感覚を得られるようになりました。

【2】ノートには気づきや発想を書く

授業中のノートも工夫しています。縦線を使って整理する方法を見かけることがありますが、自分には扱いづらく感じました。

ノートは友達に聞かれても教えられるように

その代わり、問題集と同じように「カンペキ!」「もう少し!」などコメントを取り入れています。「わかったこと」や「正解へ近づく発想」を書き残し、あとで見返したときの指針にしています。テスト勉強で悩んだときも、自分の考えた道筋が残っているノートは大きな助けになります。

【3】吸収してアウトプットする流れを意識

数学では、解き方をしっかり吸収し、演習を通じてアウトプットする力が問われます。吸収しやすくするために、頭の中の考えを言語化し、誰が見ても理解できるようなノートづくりを意識しています。

重要なポイントはオレンジのペンで書き込み、わかりやすくしています。重要なポイントが一目でわかるよう、色ペンは使いすぎず3色までと決めています。さらに余白を作り、すっきりと見やすいノートになるよう工夫しています。

演習では回数を重ね、理解した内容を実践の中で生かします。コメントを書き込む習慣で苦手が明確になり、自分の成長も見えやすくなりました。苦手意識を乗り越えて、数学が得意だと胸を張れる自分を目指してみてください。