地理は、気候や貿易、産業など覚える内容が多く、苦手に感じる人も多いのではないでしょうか。そんな人におすすめの、楽しく地理を学べる勉強法を紹介します。(高校生記者・あいのすけ=2年)
郷土料理から地理を学ぶ
私は地理が苦手でした。用語は覚えられても、気候や風土が文化にどう影響しているのかが分からず、記述問題で点を落とす場合が多くありました。
そこで注目したのが「郷土料理」です。郷土料理は、その土地の気候や風土に適した調理法と食材で作られています。私はテーマを決めて学べば理解を深められると考え、郷土料理を軸にした勉強法を始めました。
ノートに郷土料理をまとめる
最初に学ぶ地域の郷土料理を調べ、ノートにイラストと一緒に食材や調理法を書きます。各国の料理は日本と全く違うため、新しい発見や疑問が生まれます。
新たな発見や疑問にはマーカーで印を付け、後で深掘りできるようにしています。最初から単語を暗記するのではなく、自分の興味のある分野から入ることで、学習へのモチベーションが上がります。
気候や風土と関連づける
次に、その地域の気候や風土を調べ、同じノートにまとめます。授業や教科書ではばらばらに感じる知識も、生活と結び付けて考えることで覚えやすくなります。
マーカーを引いた項目と関係する部分があれば、枠で囲んで関連性を書き加えます。郷土料理と気候を自分の言葉でつなげて説明すると、記述問題の対策にもなりますし、読み返すときも楽しく学べます。
例えば、中央アンデスについてまとめた際は、「パチャマンカ」という伝統料理をピックアップしました。土に穴を掘り熱した石を敷き詰めて、ジャガイモや肉などを蒸す、日本では聞かない料理法です。ジャガイモはアンデス山脈の寒冷な気候でも育つので、昔から栽培されていると知識がひもづくかたちで覚えられます。
興味を軸に地理を楽しむ
このノートは予習や復習ではなく、地理への関心を高めるために使っています。休日に各地域のノートを作り、平日は学校や塾に持っていきます。自習で疲れた時にノートを眺めるだけでも復習になります。自分の好きな分野と絡めて学ぶことで、地理がもっと身近に、楽しく感じられるはずです。
- あいのすけ 東京都。図書委員会所属、趣味は花結びでカゴを作ることや芸術鑑賞。特技はジャズダンス。得意な教科は地理と生物。


















