古文の文法がなかなか覚えられず、勉強方法に悩んでいました。ですが、品詞分解に挑戦してみると、助動詞や助詞が自然と頭に入り、文章の理解度も大きく上がるようになったんです。(高校生記者・ぴょんこ=3年)
脱・丸暗記を決意
高校1年生の頃は、授業内容を丸暗記してテストに臨んでいました。点数はある程度取れていましたが、覚えるのに時間がかかり、他教科の勉強時間を削らなければならず、効率の悪さを痛感していました。

特に古文の文法は、覚えるのが大変。テストでは頭が混乱して、文法問題で点を落としてしまい……。危機感を抱き、苦手だった品詞分解に挑戦したんです。
文法書を使って挑戦開始
品詞ごとにスラッシュを引いて、横に格助詞など、品詞を書き加えていきます。最初は何も見ずに自力でやってみましたが、知識が足りず、3行進めるのに1時間もかかって心が折れかけました。
やめたいと思いましたが、「完璧を目指さなくていい」と考え直しました。『読解をたいせつにする 体系古典文法』(数研出版)という文法書を見ながら取り組むと、意外とスムーズに進みました。
くり返しで助詞・助動詞が定着
古典は一つの文章の中に、同じ助詞や助動詞が何度も出てくるため、自然に意味を覚えられました。用言の形から、助詞の種類も判断できるようになりました。古文単語帳『わかる・読める・解ける Key & Point 古文単語330』(いいずな書店)も併用することで、単語の意味の理解も早まりました。

意味を考えながら現代語訳
品詞分解をすると、助動詞の用法や細かな意味に気づけて、文の主語や時制を理解しやすくなります。
最初は文法に基づいた品詞分解をする作業に集中していましたが、今では文意を取りつつ読めるようになりました。活用だけでなく意味も確認し、現代語訳を考えることで理解が深まりました。主語や語句の意味があいまいな部分にも気づきやすくなりました。
苦手な人こそ試してみて
古文の文法に苦手意識がある人にこそ、逃げずに品詞分解することをおすすめします。文法書を見ながらでも大丈夫。覚えられずに悩んでいるなら、まずは一度やってみてください。
- ぴょんこ 東京都在住。圧倒的テレビっ子。ドラマや映画鑑賞、J-POPを聞くことが趣味。推しはあいみょんさんと志尊淳さん。将来は映像や音楽関係の仕事に携わりたい。