今年3月、オーストラリアのメルボルンへ10日間留学しました。現地の人との関わりの中で、自分の英語に対する向き合い方や価値観が大きく変わった気がします。(高校生記者・麦=2年)
英語がうまくなりたくて
英語を話せるようになりたくて、「上達のために英語圏の国に行ってみるしかない」と、留学を決意しました。ただ、初めての海外に行くので「英語が通じなかったらどうしよう」と不安も募りました。

初めて英語が通じ感激
ですが、不安は渡航してすぐに消えました。空港から滞在先に向かうバスで、荷物を運んでくれた方に「Thank you」と言ったところ、「My pleasure(どういたしまして)」と返ってきました。短いフレーズでしたが、英語が初めて通じた瞬間は本当にうれしかったです。「日本人はみんなお礼を言ってくれてうれしい」とも話してくれました。
人の温かさに助けられた
語学学校の先生やツアーの担当者もとても優しく接してくれました。答えに詰まってもせかさずに待ってくれたり、人見知りの私に積極的に話しかけてくれたりと、安心感のあるやり取りばかりでした。一緒にしりとりをしたり、スーパーでおすすめのお菓子を教えてくれたり、やりとりするのがとても楽しかったです。
メルボルン大学での大挑戦
メルボルン大学を見学したとき、「学生にインタビューして写真を撮る」という課題が出されました。知らない人にいきなり話しかけた経験がなかったので、ものすごく緊張しました。
ですが、勇気を出して声をかけてみると、学生たちはとてもフレンドリーで親切でした。「日本から来ました」と伝えると、「私たちも日本が大好きなんだ」と返してくれ、好きな日本語の話で盛り上がりました。英語力とコミュニケーション力の両方が伸びたと感じた出来事です。
外国人に声をかけられる私でいたい
留学前は「海外は治安が悪くて人も冷たい」という先入観があり、オーストラリアも例外でないと思っていました。ですが、たくさんの人と関わる中で、イメージは大きく覆されました。異国から来た私を温かく受け入れてくれる、優しさに満ちた国でした。
これからは、日本で海外から来た人に話しかけられたとき、「英語が苦手だから話せない」と逃げるのではなく、自分から声をかけられるようになりたいです。今までは英語の質問に単語で答えてしまうことが多かったのですが、留学して「センテンスで話していくこと」の重要性を感じました。今は文章で会話できるようになることが目標です。
- 麦 神奈川県在住。趣味は読書と音楽を聴くこと。推しはMrs.GREEN APPLE。得意科目は歴史。将来の夢は社会科の教員になること。