高校生の遊びの定番であるカラオケ。しかし、中には、歌が下手だったり緊張してしまったりして、苦手な人もいるだろう。「音程がとれない」「声量がない」「抑揚がない」「人前で歌うのが恥ずかしい」「音域が狭い」という五つの悩み別に、高校生世代にもなじみのあるおすすめの曲を、「カナリアミュージックスタジオ」で代表講師を務めるボイストレーナーの藤嶋拓未さんに教えてもらった。(和田七望=学生ライター)
【関連記事】
歌下手でもカラオケがうまくなりたい! 音程、声量…苦手別の克服法は(動画あり)
カラオケ「90点以上取る」練習法 ビブラート、こぶし…加点のコツ(動画あり)
【音程が取れない人】音域狭めでゆったりした曲
浦島太郎(桐谷健太)「海の声」
CMソングとして人気を博し、紅白歌合戦でも歌唱された「海の声」。桐谷健太さん扮(ふん)する「浦島太郎」の、「乙姫」への思いを表現した曲だ。ゆったりとした柔らかな曲調が印象的で、一音一音の幅が広いため、音程が取りやすい。民謡のようなリズムに合わせて、一緒に行った人に手拍子でノッてもらうのもおすすめ。
中島みゆき「糸」
世代を超えて愛され続け、多くのアーティストにカバーされている「糸」。カラオケでも人気の曲で、耳に心地のよい優しい曲調が印象的だ。音程の変化がゆるやかで、テンポもゆったりしているため、音程を取るのが苦手な人にも歌いやすい。慣れてきたら、自分なりに抑揚などの表現を加えていくのもおすすめだ。
【声量がない人】ミディアムでゆったりor周りを巻き込める曲
スピッツ「美しい鰭」
劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影」の主題歌にも起用されたスピッツの楽曲。俳優の上白石萌歌さんが出演するMVも話題になった。見せ場となるサビの裏声部分をしっかり押さえつつ、スピッツらしいミディアムなリズムにのりながら歌うのがおすすめだ。
SHISHAMO「明日も」
CMにも起用された青春らしさあふれる応援ソング。元気なバンドサウンドに合わせて、伸びやかに歌うのがおすすめだ。その場のみんなで盛り上がれる曲調なので、あまり気負い過ぎず、自然体で歌うのを意識してみてほしい。
【抑揚がない人】音域が狭くやわらかな曲
米津玄師「Lemon」
TBSドラマ「アンナチュラル」の主題歌として書き下ろされ、大ヒットを記録した楽曲。耳に残るメロディーとドラマチックな歌詞に自然と引っ張られて、抑揚が苦手でも自然と気持ちをのせて歌える。音程はやや難易度が高いため、繰り返し練習するのがおすすめだ。
あいみょん「マリーゴールド」
どこか懐かしさも感じる切ない曲調と、あいみょんさんならではの感性が光る歌詞が魅力的な「マリーゴールド」。音域が狭く、音程も取りやすいため歌いやすい楽曲だ。歌詞の響きを意識しつつ、口ずさむように柔らかく歌い上げてみてほしい。
【人前で歌うのが恥ずかしい】友達と一緒に歌える定番ソング
嵐「Happiness」
人前で歌うのが苦手な人は、みんなで一緒に歌って盛り上がれる曲を選ぶのがおすすめ。「Happiness」は、耳に残るキャッチーな曲調が印象的で、誰でも一度は聞いたことがあるだろう。歌い出しの「Yeah yeah yeah…」からみんなに声をかけて、一緒に楽しむのを意識してみてほしい。
AKB48「ヘビーローテーション」
みんなで盛り上がれるノリのよさが印象的な楽曲。音域が狭く、音程もシンプルなため、カラオケが苦手な人にも歌いやすい。友達に一緒に歌ってもらったり、合いの手を入れてもらったりして、肩肘張らず楽しく歌うのを意識するのがおすすめだ。
【音域が狭い人】激しい音程の変化が少ない曲
なとり「Overdose」
気持ちよく韻を踏むサビが耳に残る楽曲。歌唱の難易度はやや高めだが、音域が狭いため歌いやすい。スピードが速めで歌詞が詰まり気味なので、繰り返し聞いて歌って、リズムをきちんとつかむのが大切だ。歌い慣れてきたら、自分なりに表現を加えていくのもおすすめ。
新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」
レトロな曲調と、キャッチーなダンスで人気を博した楽曲。音程の激しい変化がなく、音域が狭いため、挑戦しやすい曲だ。歌詞をしっかりと発音すると、昭和歌謡を彷彿(ほうふつ)させる原曲の雰囲気を出せる。
編集部にあなたの声が届きます
この記事はLINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の声をもとにつくりました。あなたもぜひ、記事の感想や取り上げてほしいテーマ、生活の中の悩みや困っていることなどを聞かせてください。