LINEのトークルームでは、6種類の表情で「リアクション」を伝えられる機能がある。LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」に、読者から「同級生がLINEのリアクションで会話を終わらせることは良くないと言っている」と困惑の声が届いた。高校生記者に意見を聞いてみた。

リアクションでLINE会話終了は悪いこと?

「リアクション」とは、投稿した・されたメッセージにつけられるスタンプのような機能のことで、親指を立てたグッドマークや涙目の表情を浮かべたマークなど、6種類の表情のボタンで反応できる。スタンプと異なり、リアクションは押しても相手に通知が届かないのが特徴だ。

メッセージに反応できるリアクションボタン(写真はイメージ)

コマさん(仮名、中学3年生男子)は、LINEの「リアクション」機能をよく使うという。例えば「ありがとう」などお礼を言われた際は、グッドマークのリアクションをして会話を終わらせている。しかし、同級生が「リアクションだけで終わらせるのは良くない」と話をしているのを聞いたという。「周りのクラスメートは共感している人もいれば、疑問を覚える人もいた様子でした」

リアクションで会話を終わらせるのは悪いことなのだろうか。高校生記者のうち18人に聞いたところ、リアクションボタンを「よく使う」と回答したのは13人、「たまに使う」と回答したのは5人。「あまり使わない」「使ったことがない」の回答者はいなかった。

次に、会話をリアクションボタンで終わらせることについて自由記述で意見を募った。概ね「気にならない」「既読無視よりはいい」という意見が多かったが、気持ちをないがしろにされたような、あまりよくない印象を持っている人もいた。

【気になる派】毎回されるといい気分ではない

リアクションボタンでの会話終了について、気になるかどうか意見を聞いたところ、「気になる派」の意見として、「毎回リアクションで会話が強制終了されると愛想が悪いと感じる」、「たまになら良いけど、既読無視のように感じて悲しくなる時もあります」と無礼な印象をあげる人がいた。

「ある程度親しい仲だから使っているけれど、他の場合はよろしくない時がほとんどだと思う」と相手を選ばないといけないという声もあがった。

【気にならない派】会話の終わりが分かりやすい

反対に「気にならない派」の意見としては、「会話が続きすぎるとお互いに引き際が難しくなるので、リアクションボタンで終わらせるのはいいと思う」と会話を終わらせる手段としての有効性を挙げる人がいた。「既読スルーで終わらせるよりはいいやり方だと思う」、「メッセージが来るか来ないか分からない状態で終わるより、リアクションで終わらせてくれた方がありがたい」と会話のラリーが終わったことを視覚的に示す効果を上げる声もあった。

相手に合わせた使い方を

リアクションで会話終了を是とするか非とするか、価値観は人それぞれ。LINEでの会話はどう終わらせるのが正解なのか、ぜひ考えてみてほしい。

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