私は中学生のときに友達と対立した経験から、高校では人との関わりを避けようとしていました。ですが、自分を変えるため演劇部に入部。私の心にどんな変化が起きたか伝えます。(高校生記者・しょう=1年)
中学で友達と対立、モヤモヤがつのり
私は中学3年生のとき、集団での問題行動を企てている友達を止めようとして対立しました。担任にも相談しましたが、結局友達の心は変えられませんでした。友達から悪いうわさを立てられることも。モヤモヤしたまま高校に入学した私は、「同じような問題に巻き込まれたくない」と、対人関係を避けることばかり考えていました。
「自分を変えたい」演劇部に入部
人と関わる時間を少しでも短くしたかったので、私の通う高校が「部活入部が必須」だと知ったときは気持ちが沈みました。しかし、「いつまでもネガティブな自分を変えたい」という思いで、あえて人前に出る演劇部に入部を決めました。
私は精神疾患を患っていて、場合によっては軽い発作が起きます。周囲に迷惑をかけてしまうことを恐れ、部のみんなに話してみました。
「嫌われたり、避けられたりするかも」「本当に言ってよかったのか」という考えが何度もよぎりました。ですが、みんなは私を受け入れ、温かい言葉をたくさんくれたのです。本当に心が救われました。同時に、みんなを疑ったことを後悔しました。
誰かの救いになる環境をつくりたい
先生にもたくさん助けてもらっています。精神疾患があると話した際の「先生という立場だから助けようとするのではなく、人として助けにいく義務がある」という先生の言葉が忘れられません。
入部し、人の温かさに心が動きました。自分を受け入れてくれる環境にとても感謝しています。高校で出会ったみんなのような、優しく温かみのある人間に成長して、「誰かの救いになるような環境づくり」をすることがこれからの私の新しい目標です。