「自分の今いる場所の一歩先の景色を見たい」と思ったことはありませんか? 病気になり自信を失っていた私は、そんな思いでビジネスコンテストに挑戦しました。(高校生記者・らて=3年)

ビジコンに参加し「自分を変えたい」

習い事で人前に出る機会が多かった私ですが、精神疾患にかかってできることが減り、自信を失っていました。チーム作業が苦手で、通信制高校に転校してからは大勢の前に立ったことがない。私は自分自身を変えたくて、委員会活動をしている友達3人とビジネスコンテストに応募しました。

ビジネスコンテスト帰りの電車の中から撮影した写真

以前、頑張りすぎて苦しくなった経験から「もう無理に頑張ることを自分に課さない」と決めていたのに、ビジコンは唯一頑張ろうと思えたものです。春に入院して以来、委員会活動に参加できず、学校も必要最低限しか行っていませんでしたが、準備のために短い時間だけれど毎日のように学校に通えた時期もありました。

「私はまだやれる」自信がついた

考えたプランは「生徒同士が交流する行事でチームの課題解決力を養い、養った力を地域課題の解決につなげる」内容でした。お互いが納得するプランをつくるのはとても大変で、気まずくなったり不満を持ったりもしました。思いが強い分、うまくいかず「もうやりたくない」「もう投げ出したい」と思ったことも。でも、私は「一歩先の景色が見たい」一心で最後までやり遂げ、賞までいただけました。

やり終えると、私の生きがいはビジコンだったんだと感じました。たくさんの貴重な経験ができ、かけがえのない青春が過ごせたと感じ、「私はまだやれる」と思えました。これからは今までと少し違う心持ちで生活できそうです。