昨年のインターハイで3位入賞を果たした駿台学園(東京)男子バレーボール部。新チームは今年6月の関東大会で3連覇を果たし、波に乗る。初の全国制覇を目指し、地元開催の夏決戦に挑む。(文・写真 小野哲史)

6月22 日、4校で競う都予選決勝リーグで2位になり、3年連続5度目の出場を決めた。
 主力の数人が故障明けで十分な練習を積めず、早稲田実、東亜学園には勝ったものの、新チームになり3連敗中の東洋に敗れた。主将の西河孝太(3年)=東京・駿台学園中出身=は「(2勝した時点で)出場が決まり、最後は気が緩んでしまった」と話す。近江芳樹(2年)=同中出身=は「頑張らなければいけない場面でサーブレシーブのミスが出て、ペースをつかめなかった」と悔しがった。

地元の利を力に変える

選手たちが見据えるのは、昨年逃した日本一の座だ。今年のチームは、全員バレーが特徴。西河は「高さがあるので、サーブで崩してブロックで仕留め、チャンスボールでは、いろいろなコンビから攻撃できる」と自信を見せる。「インターハイでは相手ブロックが3枚きてもぶち抜けるようなスパイクを決めて、優勝したい」と近江。地元開催の利を力に変え、全国の頂点へ駆け上がるつもりだ。

【写真説明】昨年からレギュラーを務める2年生エースの近江芳樹