コミュニケーションツールといえばSNSが主流の時代。私は「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代でありながら、よく手紙を書きます。手紙は生きづらさを改善してくれた最強ツールなんです。(高校生記者・さぼてん=3年)

気持ちを声に出すのが苦手

私は昨年から、保健室の先生やスクールカウンセラーの方とときどきお話ししています。先生方はいつも「何でも話していいよ」と言ってくれますが、自分の気持ちを声に出して伝えることが苦手な私は、相談したいことがあっても、なかなか言い出せませんでした。そんな時、気持ちを伝える手段として思いついたのが「手紙を書くこと」です。

よく使うシンプルなレターセット

私は自分から話し出せないだけで、相手から聞かれたことには答えられるタイプです。例えば「友達関係で困っていることはある?」と聞かれたら話せます。そのため、手紙でやりとりをするのではなく、自分の気持ちを伝えるツールとして手紙を書いています。

以前書いた際は、相談したいことを大まかに箇条書きにしました。「もし私が話し出せなかったら、手紙に書いた内容を先生から聞いてほしい」と書き添えて、先生に渡しました。

手紙だからできる気持ちの整理

「自分の気持ちを声に出して伝えられない私はダメな人間だ」と、ひたすら自分を責めていた時もありました。ですが、今は気持ちの伝え方は十人十色だと捉え、声に出して自分の気持ちを伝えられるように努力しながら、今日も手紙を書いています。これからも、私は手紙を書き続けるつもりです。

便箋や封筒に貼るシール

インスタグラムなどのDMやLINEは便利で、私もよく使います。ですが、手紙には「文字を書く」という手間があるので、自分の気持ちを丁寧に整理して伝えることができます。他にも、レターセットを選んだり、便箋をアレンジしたりするのがとても楽しいです。私はシンプルな便箋にシールでデコレーションしたり、封筒にちぎり絵をあしらったりしています。

人とのコミュニケーションは避けて通れません。自分に合ったコミュニケーションツールの活用が大切だと、私は考えます。なかなか声に出して自分の気持ちを伝えられず悩んでいる人はもちろん、普段手紙を書くことがない人も、大切な誰かへ、気持ちを伝えたい誰かへ、手紙を書いてみてはいかがですか?