私は学校生活に抵抗があり、不安でいっぱいの日々を送っていました。そんな私を支えてくれたのは、たくさんのアドバイスをくれた先生でした。3月に退職されてからも、先生は私の心の支えです。(高校生記者・らて=3年)

学校生活が不安な私を支えてくれた先生

私は学校生活に不安や抵抗感が強い状態でした。そんな私を支えてくれたのは担任のA先生です。困ったり心が乱れたりしたときにお話をして、カウンセリングみたいに心の整理をする手伝いをしてもらったんです。

私の真面目すぎる考え方に「こういうふうでもいいんじゃない?」とアドバイスしてくれて、「自分がこうでなければいけない」と思いすぎていると分かりました。たくさん褒めてくれて、自信のなかった私に「たくさんのものを持ってるよ」と教えてくれて、自信を持つことができました。おかげで少しずつ心の状態がよくなりました。

先生と話すときに使っていたメモ

先生の後押しで大人数の輪の中へ

先生はボランティアや行事の実行委員など、校内活動への参加も勧めてくれました。中でも印象に残っているのは「大人数で行う行事の準備」です。

私は大人数での作業に憧れていたものの、得意ではなく、それは私にとって「挑戦」でした。苦しくなることもありましたが、先生に相談し力を借りながらやり遂げることができました。なかなかみんなに溶け込めませんでしたが、行事後の集まりで交流が深まり、今では私の学校生活の軸になっています。「大人数の場は無理」と思っていた私の意識が少し変わった出来事でした。

今、安心して学校に通えるようになったのは先生のおかげです。友達ができ、チャレンジ精神も生まれました。

誇れる自分でいられるように

私の支えだったA先生は、3月で学校を退職されました。辞めると聞いた直後は動揺し、不安が広がりました。だけど、これまでのことやこれからのことを考えたり、先生と話したりするうち、少しずつ前向きな気持ちが出てきました。

先生に出会って得たものを、これからに生かしたい。別れを原動力にして頑張りたい。そう思えるようになってきました。先生とまたいつか会えたときのために、誇れる自分でいられるように頑張りたいと思っています。